・ライフシフトという本に興味がある
・人生100年と言われているがこのままで大丈夫だろうか?
・将来が不安だ
そんな声にお応えします。
先日私は以下投稿をしました。
投稿にもある通り『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略~』を読み、非常に衝撃を受けました。
今回は今を生きている人すべてにおすすめできる本『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略~』を簡単に要約して紹介していきたいと思います
以下の方には超おすすめですので是非記事や実際に本を読んでみてください!
・老後が心配な方
・このままの働き方でいいのか少し不安
・今働いている方
・まだ働いていない方
本の概要
本書『LIFE SHIFT(ライフシフト)』について
本書を簡単に紹介するとサブタイトルにもある通り100年続く人生に対する戦略を様々な方法で考えるという本です。
- 著者:リンダグラットン/アンドリュー・スコット
- 出版日:2016年11月03日
著者は欧米の方ですが、平均寿命の長さが世界トップの日本では人生100年時代は切っても切り離せない関係となっており、本書はとても考えさせられます。
人生に少しでも不安のある方はぜひとも最後まで読んで下さい!
本書の目次
本書の目次は以下の通りです。
序 章:100年ライフ
第1章:長い生涯
-長寿という贈り物
第2章:過去の資金計画
-教育・仕事・引退モデルの崩壊
第3章:雇用の未来
-機械化・AI後の働き方
第4章:見えない「資産」
-お金に換算できないもの
第5章:新しいシナリオ
-可能性を広げる
第6章:新しいステージ
-選択肢の多様化
第7章:新しいお金の考え方
-必要な資金をどう得るか
第8章:新しい時間の使い方
-自分のリ・クリエーションへ
第9章:未来の人間関係
-私生活はこう変わる
終 章:変革への課題
400ページもある本なので今回はピックアップして紹介していきます!
100年ライフ
人生100年時代と言われているけどほんとに平均寿命が100歳まで伸びるのだろうか?
そういった疑問を持っている方は少なくないと思います。
しかし、本書では今後平均寿命は伸びていき、50%以上の確率で我々の人生は以下のようになると言われています。
✅先進国で生まれる子供は105歳以上生きる
✅20歳の人は100歳以上生きる
✅40歳以上の人は95歳以上生きる
✅60歳の人は90歳以上生きる
今20代だから100歳まで生きられるの?
やったー!
と考えている方はいませんでしょうか?
甘い!!!
人生が100年に変わると今まで通りの生き方では通用しない場面が出てきます。
今後私たちは100年生きる上で様々なことを考えて行動する必要が出てくるのです。
100年ライフで何が変わるのか?
今ままでは多くの方は「教育⇒仕事⇒引退」という3ステージの人生を歩んできました。
しかし、寿命が伸びればこのような単純なステージでは生きるのが難しく、シフトする必要があると言っています。
本書では100年生きる人生でどう変わっていくのかについて以下予測を立てています。
(一部抜粋)
一部抜粋したにもかかわらずこんなにも変わるのか。。
こういった変化に対して本書では正しい道筋を示す本ではありません。
本書のテーマはあなたの人生を考え直すきっかけをくれる本です。
長寿化が厄災ではなく恩恵になるように次章から3人の方をモデルとして生き方を考えていきましょう。
長い生涯を生き残るための資金計画
人生が長くなれば考えないといけないものは老後の資金計画です。
イメージをつかんでいただくために3人のモデルの人生を参考に考えてみましょう。
生まれた時代が変わると資金計画にどれだけの変化が現れるのか、そこに注目です。
- 1人目:ジャック(1945年生まれ)
- 2人目:ジミー(1971年生まれ)
- 3人目:ジェーン(1998年生まれ)
ジャック(1945年生まれ)
まずは1945年生まれのジャックから見ていきましょう。
引退後の生活に最終所得の50%の資金を毎年確保したいとします。
ジャックの世代は老後の生活資金の源が3種類しっかり存在している世代です。
- 政府の公的年金 ⇒最終所得の10%程度受け取り
- 勤務先の企業年金 ⇒最終所得の20%程度受け取り
- 個人の貯蓄
上記の受け取り比率から引退後の生活で最終所得の50%を確保しようとすると残り20%の貯蓄があれば問題なく生活ができるということになります。
結果、ジャックは勤労機関に毎年所得の4.3%を貯蓄すれば老後資金を確保することができました。
勤労期間が42年に対して引退機関が8年だったことも大きく、結果、お金に困ることなく人生を終えました。
ジミー(1971年生まれ)
公的年金が支給されるとはいえ、引退後に最終所得の50%を毎年確保しようとすると勤労期間に毎年所得の17.2%もの貯蓄をしないといけないことになります。
原因は勤労期間44年に対して引退生活が20年続くからです。
この対策として「勤労期間を伸ばす」か「老後の生活資金を抑える」しかありません。
引退後はお金に悩まされる人生になりそうですね。
ジェーン(1998年生まれ)
ジミー同様「勤労期間を伸ばす」か「老後の生活資金を抑える」しか老後35年を生き残るためには方法がありません。
長い老後を生きていくうえではやはり最終所得の50%はあった方が好ましいです。
年間貯蓄率も10%程度が妥当でしょう。
その場合、ジェーンは85歳まで働く必要が出てくるのです。
この世代にとってはもう長寿は厄災と言っていいレベルではないでしょうか。
人生をマルチステージ化へ
今20代の私は100年生きるとはいえ85歳まで働かなくてはいけないの?
しんどすぎる。。
このような現実が待っているからこそ雇用環境の変化を正しく理解すべきだとLIFE SHIFTでは指摘しています。
3ステージ人生にお別れを
3人の例で示したように3ステージの生き方に沿って長い勤労生活を送るものと決めつけてしまうと、長寿化が厄災に思えてきます。
厄災を恩恵に変えるには発想の転換が必要です。
今後、時代が変化し新たなテクノロジーの登場、職種の変化が発生します。
時代遅れにならないためにジェーンの世代では人生の途中で時間を割き、新しいテクノロジーの習得に投資するなどの新たなステージを生きる考え方が必要になってきます。
新しいステージの登場
本書では新しいステージの考え方として3つのステージを紹介しています。
先に紹介すると以下の3つです。
順に解説します。
エクスプローラー(探究者)
エクスプローラーの特徴は以下の通りです。
このステージではその名の通り、新しい経験を追求し、自分が何をすることを好み、何が得意化を発見するステージでもある。
本書ではエクスプローラーの生き方として以下の事例を紹介しています。
このような経験は人生の転機になりやすい時期が適しています。
ジェーンの場合は大学を卒業後、やりたいことを見つける旅をして自分の可能性を発見しました。一方ジミーの場合はやってみた結果、適職だと気づかされたパターンです。
しかし、どちらも長い老後を生きていく上では大切な発見です。
インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)
インディペンデント・プロデューサーの特徴は以下の通りです。
このステージは起業家とは少し異なっています。
インディペンデント・プロデューサーは起業家のように永続的な企業を作ることを目的としておらず、一時的なビジネスを目的としています。
本書ではインディペンデント・プロデューサーを以下の事例をもとに紹介しています。
両者に共通して言えることはテクノロジーを駆使して、自身のやりたいことをコントロールすることです。
従来の起業家とは異なっているからこそ、事業からの脱却もすぐにでき、引退後の生活にシフトできます。
ポートフォリオ・ワーカー
最後はポートフォリオ・ワーカーというステージです。
この生き方に魅力を感じるのは人生の土台を気づいた人たちだと本書では語っています。
本書では以下の事例をもとにポートフォリオ・ワーカーを紹介しています。
先ほど述べたようにジェーンもジミーも人生の土台を築いたからこそ、3つのバランスが取れたポートフォリオを築くことが出来ています。
1つは支出を賄い貯蓄を増やすこと。2つ目は過去の経歴から知的刺激を維持すること。3つめは新しいことを学び、やりがいを感じられる役割を担うことです。
これらのポートフォリオを築いているステージこそがポートフォリオ・ワーカーなのです。
まとめると以上3つの新しいステージが以前までの3ステージ「教育⇒仕事⇒引退」の間に入ってくるということになります。
さて、みなさんはどの生き方、どういったステージで人生を歩むべきでしょうか。
【書評】『LIFE SHIFT(ライフシフト)』簡単要約|まとめ
以上、『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略~』を紹介させていただきました。
改めてまとめると以下の通りです。
●100歳を超える可能性がどんどん高まってきている
●今までと同じような生き方では老後の資金計画が崩壊する
●人生は3ステージではなくなり新たに「エクスプローラー」「インディペンデント・プロデューサー」「ポートフォリオ・ワーカー」が生まれる
●老後の資金計画を見直すためにも新たなステージを取り入れることが必要
多くの方が、企業が、政府が人生100年時代を生きる上での対策に悩んでいる(または考えていない)状況です。
しかし、自分の人生だからこそ”楽しく幸せな老後”を迎えるためにできることはやるべきです。
長い人生を楽しむために行動は早めに移しましょう!
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