- Excel家計簿に興味があるけど作り方がわからない
- Excelの知識がないけど大丈夫かな?
- 作ったはいいけど使いこなせるか心配
そんな声にお応えします。
Excelで家計簿を作りたいと思い立ってもどうすればいいんだろうと疑問に思う方は多いと思います。
私も最初はExcel初心者でした。
そのため、今回はExcel初心者でも簡単に作ることができるExcel家計簿の作り方を紹介していきたいと思います。
Excel家計簿のメリットとは
まず、Excel家計簿を始める前にExcelで家計管理をするメリットを簡単に紹介します。
Excel家計簿はこんなにもメリットがあるんですよ!
クレジット明細の転記などは少しめんどくさいですが、家計管理の精度も上がるのでおすすめです。
節約におすすめのクレジットカードは以下記事で紹介しています。
≫ 20代におすすめするお得なクレジットカード4選【節約したいならコレ】
Excel初心者でも大丈夫なの?
Excelの知識がほとんどなくてもExcelで家計簿を始めることができます。
ちなみに私がExcel家計簿を始めた時の知識は以下の通りです。
- Excelを触ったことはある
- 「=」から入力すると関数が入力できるらしい
- 1シートしか使ったことがない
せっかく買ったExcelもったいなさすぎ!!
それでも使ってくるうちに操作に慣れてきますので全く問題ありません。
ちなみにExcel家計簿に興味がある方は以下チェックリストにすべて〇が付いていれば問題ないと個人的には考えています。
たしかに、Excel以前にタイピングもできないとな~
もちろんExcel知識があるに越したことはありませんが、知識が全くなくても興味があるなら始めた方がいいです。
まとめますと以下の通りです。
●筆者もExcel知識はほとんどなかった
●チェックリストすべてに〇が付けば始めることができる
●使っているとExcelに慣れてくる
ちなみに今からExcelを勉強したい人は以下書籍が参考になりますのでおすすめです。
Excel家計簿の作り方
ここからはExcel家計簿の作り方を細かく説明します。
Excelでの作成方法を紹介しているため、「Google Sheets」「Numbers」とは少し異なります。ご注意ください。
入力シートの作成
まずは日々の収支を細かく入力するところの作成です。
シート名の設定
Excel家計簿を作る上で2つの方法があります。
- 入力シートを1シートにすべてまとめるか
- 入力シートを各年で分けるか
どちらもメリットはありますが、1シートがダラダラ長くなるのが嫌だったので各年で分けてシートを作っています。
そのためシート名には集計対象の年度「2020」と入力します。
シート名の変更方法は「2020」というところにカーソルを当てて右クリックで「名前の変更」を選択します。
入力欄の作成
次に入力欄を作成します。
個人的には最初は以下内容だけで問題ありません。
上記内容を入力すると以下のようになります。
年はシート名に入力しているため不要です。
月は管理シートで集計項目として使いたかったため分けています。
すべての明細を1シートに入力する場合は「年」項目が必要になります。
関数の入力(1行目)
では早速関数を入力していきます。
関数を入力する箇所は「残高(E列)」列のみです。
1行目は前年度や今ある残高から差し引きする必要があるため関数が異なります。
この場合はB1セルに前の残高を入力した場合の関数入力例になります。
入力内容:”=B1-C4+D4”
関数の入力(2行目以降)
次に2行目以降の関数は以下の通りです。
入力内容:”=E4-C5+D5”
残高からその明細の出費または収入を足し引きする関数を入力します。
セルのコピー
後はセルのコピーでまとめて入力します。
コピーした結果、以下の通り関数がコピーされます。
Excelのセルのコピーは2行目から行う必要があります。
1行目は異なった関数を入力しているため注意してください。
レイアウトの調整
ではあとはレイアウト調整のみです。
ホームタブを使うことで自分オリジナルで調整することが可能です。
レイアウト調整はExcel家計簿ならではですので、ご自身で好きなレイアウト、入力欄を作ることができます。
実際に入力してみる
ではある程度ベースが整ってきましたら実際に入力します。
残高欄は自動計算のため、それ以外で必要な箇所を入力した例が以下です。
家計簿らしくなってきましたね!
ここまで出来たら入力欄は完成です。
管理シートの作成
では次に管理シートを作成します。
管理シートは目的によってどう作るのかが変わってきます。
など目的は様々です。
今回はシンプルに月々の収支を把握したいための管理シートを作ります。
管理シートの必要項目入力
ちなみに管理シートは準備さえ整えておけば入力不要のシートになります。
出費計の関数を入力
各項目に関数を入力していきます。
セルB3に入力する関数(月々の平均出費額)
⇒”=C3/12”
セルC3に入力する関数(年間総出費額)
⇒”=SUM(D3:O3)”
セルD3~O3に入力する関数(各月の出費額)
⇒”=IFERROR(SUMIF(INDIRECT($A3&”!$A:$A”),D$2,INDIRECT($A3&”!$D:$D”)),””)”
※各月の値を関数に入れていますのでD3に入力してからE3~O3へコピーしてください。
結果、以下のように先ほど入力した8月分だけ抽出されます。
あとは「2020」シートに入力するだけで自動で月ごとの合計金額が算出されます!
収入計の関数を入力
収入計も同様の手順で作成可能です。
セルB8に入力する関数(月々の平均収入額)
⇒”=C8/12”
セルC8に入力する関数(年間総収入額)
⇒”=SUM(D8:O8)”
セルD8~O8に入力する関数(各月の収入額)
⇒”=IFERROR(SUMIF(INDIRECT($A8&”!$A:$A”),D$7,INDIRECT($A8&”!$E:$E”)),””)”
※各月の値を関数に入れていますのでD3に入力してからE3~O3へコピーしてください。
準備が整うと明細で以下収入明細を入力してみます。
管理シートを見てみると
収入計の8月に値が入っています。
これで収支の管理がバッチリできますね!
年度が変われば「2020」シートをコピーしてシート名を「2021」に変えるだけで管理シートはそのまま使えます。
カテゴリ分け(上級者向け)
ではここから少し上級者向けのExcel家計簿管理術をお伝えします。
それは「カテゴリ分け」です。
各出費内容に対してカテゴリ分けを行うことでより細かく分析することが可能になります。
このように各カテゴリごとの出費が分かると何にどれくらい使っているのかが把握しやすくなり、家計の見直しにもつながります。
>>初心者必見!家計簿で費用管理するおすすめ項目分けとは【一覧で解説】
カテゴリの準備
まずはカテゴリの準備を行います。
新たに「カテゴリ」シートを追加し、カテゴリを登録します。
明細シートに入力規則登録
明細シートにカテゴリ入力欄を作成します。
データの入力規則よりカテゴリ欄の入力規則を以下のように設定します。
結果、登録されたカテゴリの選択が可能になります。
管理シートにカテゴリごとの表を作成
各明細をカテゴリ分けしたら管理シートでの分析表の作成です。
関数入力前にセルのB12に分析する年度を入力します。
(私は都度入力で好きな年度を入力するようにしています。)
準備が整うと以下関数を入力していきます。
セルB13に入力する関数(月々のカテゴリごとの平均出費額)
⇒”=C13/12”
セルC8に入力する関数(カテゴリごとの総出費額)
⇒”=SUM(D13:O13)”
セルD13~O30に入力する関数(月々のカテゴリごとの出費額)
⇒”=SUMIFS(INDIRECT($B$12&”!$D:$D”),INDIRECT($B$12&”!$A:$A”),D$13,INDIRECT($B$12&”!$G:$G”),$A14)”
※各月の値を関数に入れていますのでD13に入力してからD13~O30へコピーしてください。
少し準備が大変ですが、これでカテゴリごとの収支が把握できます!
グラフ作成(上級者向け)
最後はグラフの作成です。
2パターンで作成しようと思います。
ちなみに私が使っているExcel家計簿はグラフ作成をしていないため、今回用に簡単に作ったグラフをお見せしています。
ご了承ください。
【パターン1】月々の収支グラフ
使う値は「出費計」「収入計」、必要であれば「差額」を追加して使います。
以下のように値を選択します。(追加で差額行を入れています。)
データを選択して「F11」キーを入力するとグラフが完成します。
グラフは自動で作成されますが、自身でグラフの形を設定することも可能です。
【パターン2】カテゴリごとのグラフ
次にカテゴリごとの支出グラフです。
先ほど作ったカテゴリごとの表を元データとして選択します。
同様に「F11」キーを押すと以下グラフが完成します。
(サンプルデータが8月のみでしたので、寂しいグラフですが。。)
データさえあればどんなグラフも作れるということになります!
初心者の方必見!Excel家計簿の作り方【知識ゼロでも問題なし】|まとめ
本日はExcel家計簿の作り方を紹介させていただきました。
上級者向けは少し難しいですが、明細入力するだけであれば誰でも始めることができます。
試行錯誤しながら様々な分析ができるので私は好きですが、苦手な方もいますので合わなかったらアプリにすぐ移行してください!笑
家計管理が細かくなると自分がいつ何にお金を使っているのかが把握しやすくなり、見直しに繋がります。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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