- 日商簿記や全商簿記って何?
- どれを受けたらいいのかわからない!
- 違いとおすすめをおしえてほしい!
そんな声にお応えします。
この記事を書いている人
私は独学で簿記を取得しました。
簿記2級合格証書を載せておきます。
簿記には日商簿記、全商簿記、全経簿記の3種類があるのはご存じかと思いますが、違いを理解している方は少ないのではないでしょうか。
違いを理解していないと簿記資格を取るにあたって「全経簿記を取得したけど、日商簿記の方がよかった…」なんてこともあります。
本記事では3種類の簿記資格の違いと、日商簿記が一番おすすめである理由を解説します。
記事を参考にすれば日商簿記を受ければいいんだ!という理由がよくわかります。
簿記の種類の違いとは
簿記には以下の3種類があります。
- 日商簿記
- 全商簿記
- 全経簿記
順に解説します。
日商簿記
日商簿記の概要は以下の通りです。
日商簿記の概要
正式名称 | 日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験 |
料金 | 1級:7,850円 2級:4,720円 3級:2,850円 ※ネット試験の場合は550円の 事務手数料が加算されます。 |
試験時間 | 1級:商業簿記・会計学(90分)、 工業簿記・原価計算(90分) 2級:商業簿記・工業簿記(120分) 3級:商業簿記(120分) |
合格ライン | 70%以上 ※1級のみ各科目で40%以上は必要 |
申込方法 | 統一試験:最寄りの商工会議所HPから ネット試験:日本商工会議所HPから |
試験頻度 | 1級:年2回(6月第2日曜日・11月第3日曜日) 2級/3級:年3回 (2月第4日曜日・6月第2日曜日・11月第3日曜日) |
試験対象 | 社会人 |
※日商簿記には初級もありますがここでは割愛しています。
世間一般的に「簿記」はこの日商簿記を指すことがほとんどです。
年間60万人以上の受験者がおり、ネット試験も始まったので今後さらに受験者が増えてくるのではないでしょうか。
多くの企業でも日商簿記の取得をすすめていることが、私も社会人になってから取得しました。
2級まで取得しましたが、実務に非常に役立っています!
日商簿記では以下のことが学べます。
日商簿記の学習範囲
- 企業の経理事務に必要な会計知識
- 財務諸表を読む力
- 基礎的な経営管理や分析力
これらを理解することで実務に役立つ知識を付けることができます。
≫ 簿記を取得するメリット9選【就活や転職にどう影響するのか?】
全商簿記
全商簿記の概要は以下の通りです。
全商簿記の概要
正式名称 | 全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定 |
料金 | 会計/原価計算/2級/3級:1,300円 ※会計と原価計算に合格すると 1級取得と認められます。 |
試験時間 | 90分 |
合格ライン | 100点満点とし70点以上で合格 |
申し込み方法 | 全国商業高等学校協会HP |
検定試験頻度 | 年2回(1・6月の日曜日) |
試験対象 | 商業高校の生徒 |
全商簿記は商業高校の生徒が主に受験する資格です。
資格の目的も「学校で学んだことが身についているか確認する」要素が強いため、受験者も学生が多く、日商簿記よりも難易度は下がります。
受験資格はないので社会人の方も受験することが可能です!
全商簿記で学ぶことができる範囲は日商簿記とほとんど変わりません。
受験対象者が異なるので難易度が異なるということですね!
全経簿記
全経簿記の概要は以下の通りです。
全経簿記の概要
正式名称 | 全国経理教育協会主催 簿記能力検定試験 |
料金 | 上級:7,500円 1級商業簿記・会計学:2,200円 1級原価計算・工業簿記:2,200円 2級商業簿記:1,700円 2級工業簿記:1,700円 3級商業簿記:1,400円 |
試験時間 | 90分 |
合格ライン | 70%以上 ※上級のみ各科目で40%以上は必要 ※上級のみ4科目400点満点 |
申し込み方法 | 全国経理教育協会HP |
検定試験頻度 | 上級:年2回(2・7月の日曜日) 1~3級:年4回(2・5・7・11月の日曜日) |
試験対象 | 経理専門学校の生徒 |
※基礎簿記会計は割愛しています。
全経簿記は専門学生の生徒が対象です。
とはいえ、全商簿記と同じく受験資格はありませんので誰でも受験することができます。
また、全経簿記上級は税理士試験の受験資格になるため、簿記1級ではなく全経簿記上級を受ける方もたまにいます。
少しだけ難易度が低いですからね。笑
日商簿記に比べて難易度が下がるとはいえ、しっかりとした実務経験に繋がる知識を学べるため、一定数需要はあります。
試験難易度はどれくらい変わるの?
試験難易度を比較してみると以下の表の通りです。
各簿記試験の難易度
日商簿記 | 全経簿記 | 全商簿記 |
1級 | 上級 | – |
2級 | 1級 | 1級 |
3級 | 2級 | 2級 |
初級 | 3級 | 3級 |
難易度が同じであれば値段も安いし全経簿記を受けとけばいいのでは?
そう思うかもしれませんが、それは間違いです。
知名度や就職への有利さから「日商簿記」をおすすめします。
その理由の詳細について次章で解説します。
おすすめは日商簿記である理由
先述した通り、簿記の資格を取得するなら「日商簿記」がおすすめです。
その理由は以下の通りです。
- ネームバリューが高い
- 求人条件は日商簿記がほとんど
- テキストやスクールの選択肢が広い
順に解説します。
ネームバリューが高い
日商簿記がおすすめな理由としてはネームバリューが高いことが挙げられます。
年間受験者数も日商簿記が圧倒的で中には「全商簿記」や「全経簿記」を知らない方も多くいます。
だからこそ、「簿記を所有している」ということは日商簿記を所有していると認識されることが多く、「全商簿記」や「全経簿記」の所有では少し価値が下がってしまうのです。
認知されているものほど価値が高い傾向にありますからね。
求人条件は日商簿記がほとんど
求人サイトを見ても日商簿記の重要性が分かります。
求人サイト MS-Japan の求人情報をピックアップすると【必須条件】に「日商簿記2級以上」と書かれているものがよく見られます。
つまり、日商簿記の方が圧倒的に需要があります。
もちろん、「日商簿記2級相当の知識があること」といった条件もありますが、「全経簿記1級は日商簿記相当の・・」と説明するよりは日商簿記2級を持っている方が効果的です。
特にこだわりがなければ日商簿記を受験する方がいいでしょう。
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テキストやスクールの選択肢が広い
日商簿記をおすすめする理由の3つ目は「テキストやスクールの選択肢が広い」ことです。
知名度やネームバリューが高いことからコンテンツが充実しており、様々な方法で学習することができます。
選択肢が多いからこそ自分に合った学習方法で自分に合った教材を選ぶことができます。
私はテキスト、サイト、YouTubeで勉強しました!
しかし、私が勉強していた当初はYouTubeもアプリも十分なコンテンツではなかったため、今勉強している人はものすごく環境が整っていると感じます。
つまり、日商簿記を受験する方は自分んあった学習環境で学ぶことができるということですね!
日商簿記を取得するならスクールに通うべき?
- 日商簿記を勉強したいけれどスクールに通うべきかな?
- どっちがおすすめなのかな?
結論から言いますと、独学でも取得できるがスクールの方が効果的 です。
独学でもスクールでもメリットデメリットがあり、自分に会う学習スタイルが確実にあります。
ただ、当ブログでおすすめしている『クレアール』 は合格するために学習範囲を絞ったカリキュラムになっており、効率的に取得できることで有名なスクールです。
そのため、独学で学ぶよりも取得が早いことは間違いないでしょう。
こんな方に選ばれているスクール
オンラインスクールなのでスマホだけでも完結させることもできますし、音声学習も可能です。
無料資料の請求では講義DVDもサンプルでもらえますので、請求だけしても損はないでしょう!
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≫ 簿記2級3級をスクール・通信講座で学ぶメリットデメリット【独学じゃダメなの?】
日商簿記/全商簿記/全経簿記の違いは?|まとめ
今回は3種類ある簿記の違いと日商簿記がおすすめである理由を紹介しました。
- ネームバリューが高い
- 求人条件は日商簿記がほとんど
- テキストやスクールの選択肢が広い
日商簿記がおすすめとはいえ他の2つの資格が意味ないとは言っていません。
もし3つの資格で迷っているなら日商簿記を選んでもらうと一番効果的でしょう。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
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